CAREER
中学・高校時代に吹奏楽部に在籍し、トランペットを
吹いていたこともあって、大学へ行くなら芸大へ行きたい
という漠然とした気持ちがあったが、経済的な理由なども
あって断念する。普通の大学に行く気持ちはなく、大学
4年間の授業料に見合う金額を援助してもらい上京。
そして、漠然とした憧れを持って演劇の世界へ。
最初劇団ひまわりに在籍するが、そこでは得るモノが
ないと感じて、すぐに退団。その後いくつかの劇団
の芝居などを見ている中で、劇団「円」に関心を持ち、
円のオーディションを受けて合格する。
研究生2年目(1980年)に並いる先輩たちを尻目に
蜷川幸雄の舞台『下谷万年町物語』の準主役に
抜擢され、話題となる。
1983年のTBSのドラマ『未知なる反乱』で映像の方面
でもデビューを果たす。
また、1984年『瀬戸内少年野球団』で映画デビュー。
1986年の映画『海と毒薬』で主役の一人「戸田剛」役を
獲得し、NHKの朝の連続テレビ小説『はね駒』でヒロイ
ン斉藤由貴の相手役を勤めるなど、着実にキャリアを
アップさせていた。
そして、1987年のNHKの大河ドラマ『独眼竜政宗』でそ
れまでドラマでの主役経験がなかったにも関わらず、
主役に大抜擢され、一気に世間にその名を知らしめる。
しかし1989年8月、映画『天と地と』のカナダでのロケ
中に急性骨髄性白血病という重病を患い、やむなく降
板する。87年の大河ドラマ以降飛ぶ鳥を落とす勢いで
あったが、思いも寄らない出来事にその勢いをムリヤリ
邪魔される結果となってしまう。
その後回復し、役者に復帰するも白血病の周期で5年
が一区切りとなるその年(1994年)に再発し、再び闘病
生活を余儀なくされる。
だがそれも見事に乗り越てえ、再びカムバックする。
このように入退院を繰り返していたため、なかなか役者
業だけに打ち込めず、映画や舞台などの仕事にはか
なり制限を加えなければならなくなった。
94年の再発から5年の周期を経過して徐々に本人の
役者魂がヒートアップしてきたのか、ここ最近精力的に役
柄をこなすようになっている。
そんな中、2003年公開のハリウッド映画『ラスト・サム
ライ』に出演が決定する。久しぶりの大役に全身全霊
を込めて現在L.A.やNZでの撮影に臨んでいる。
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